エボのモジュールのMOSFETを交換する

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前回、装着したエボのスクリーミンイーグルのモジュールですが
これの中に入っている、MOSFETを熱に強いのに交換してます。
モジュールの交換作業は
MOSFETというのは、電圧制御で電流制御が出来る電子部品です。
何故、この部品が必要なのかといいますと
コイルに火花を飛ばすのに、電流をON-OFFする必要があります。
電流をON-OFFすることで、2次コイル(プラグコードが接続されている方)に
1次コイルと2次コイルの巻数の比で大きな電圧がかかります。
http://www.harley-shovelhead.com/coil.html <-参照
こいうった理由でモジュールにはMOSFETが入っています。
点火タイミングごとにON-OFFを繰り返す、大変過酷な状況で使用されている部品です。
ポイントでいうとこの、接点ですね。
たまーに、この部品が長時間連続運転をすると壊れるので(何故壊れるかは後日)
電気師匠の指導の下、MOSFET交換作業を行いました。
回路図?はこのようになっています。図ではVOESをアース接続にしていますが
これを、前回スイッチ接続にしたわけです。
左がショベル用のモジュールで右がエボ用です。
MOSFETの位置が違います。中身を傷つけないように彫刻刀でひたすら
シリコンを取り除いていきます。
掘っていくと、画像のようなMOSFETと放熱板が出てきます。
放熱板の板をおこして、MOSFETの足を外します。
新しいMOSFETです。100wまでもつらしいです。モジュール側の接続は
上から、G、D、Sです。MOSFETのG,D,Sをそれぞれハンダ付けします。
大きな放熱板としてアルミの板を使用します。電気師匠が製作してくれはりました。
純正の場合、放熱板はシリコンで埋められているのであまり放熱効果があると思えません。しかし、この方法だと多くの熱を放熱できます。
アルミの放熱板でふたをします。大量に余分なシリコンが出るので取り除きます。
アルミの放熱板とモジュール本体をボルトとナットで締め付けてシリコンが硬化するまで放置します。
で、完成!
実はMOSFET交換は、単に熱に対して強くなるだけではなく、コイルの火花に対して好影響を与えるようになってます。
理由はまた後日・・・
ちなみにこのモジュール、デビー兄さんと電気師匠も付けてます。
2020/11追記:無知とは恐ろしい。32597-96はスポ1200用のストリートモジュール。Kカーブを採用していて、
rpm |
進角(VOESON) | 進角(VOESOFF) |
1000 | 28 | ー |
1250 | 28 | ー |
1500 | 32 | 10 |
1750 | 35 | 12 |
2000 | 37 | 15 |
2500 | 40 フル進角 | 15 |
3000 | 40 | 18 |
3500 | 40 | 18 |
進角カーブのデータがあったので記載。これをVOESOFFにして、センサプレートを進角側にすすめて使用していた。ほとんど進角していない状態ということ。
火炎伝播速度、燃焼室形状によりセンサープレートの固定位置は変わってくる。
エボBIGTWIN用フルトラモジュールを使用したほうがいいし、通常VOES-ONで使い、加速時、負荷時(坂道など)にVOES-OFFになる、正規の使用方法がエンジンには優しい。
無理やりプレートを進角側に振ってたので、始動するときにかかりにくかった。
無知は罪。

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