ショベルヘッドオーバーホール ミッションギア分解とドレインヘリサート化

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ミッションのドレインをヘリサート化 加工依頼している工場にフライスがあるので下穴加工をお願いした

下穴が真っすぐに入っていないとヘリサートも斜めになるのでワッシャでオイルを止められない。加工機で加工してもらうのが吉。


家に持って帰ってからヘリサート用のタップをたてる。下穴に沿うように真っすぐに立てる。これも斜めになったらダメ


タップ加工が完了したらヘリサートを真っすぐに挿入する。


ヘリサート先端のタングが残るのでこれをタング折りを使用して折る。磁石がついているのでくっつくのだけど、まぁ叩いたら衝撃でどっかいくので先端に付くことは無いかな。


叩いたらギアケースの中に入ってしまったので磁石使って取り出した


座面をオイルストーンで綺麗にしてドレインボルトをねじ込む


さて、ここであることに気づいた。本来はドレインをヘリサート化したら終わりでギア関係はそのままに組立る予定だったんだけど、放置するわけにもいかないのでギア関係も分解する。まずはロックリング(クリップ)を外してシフターフォークシャフトを抜く


ベアリングのハウジングとカウンターシャフトを固定しているリテーニングプレートを固定している4本のボルトを外してプレートを外す


カウンターシャフトはリテーニングプレートを外したので簡単に抜ける。シャフトを抜くとシムとか落ちるから無くさないように注意


カウンターシャフトとギア。カウンターのほうはシフターで1,2速をチェンジするようになっている


カウンターシャフト、ギアを抜いたギアケース。オイルが入っているのはドレインボルトでオイルが止まっているか確認するため。問題なくオイルは止まっていたのでOK


で、これが分解した原因。1STギアが逝っている。カウンター側のギアの歯面がそこまで荒れていなかったのだけど、メインギアのほうがダメ。さすがにこれを放置して組みなおすのは精神衛生上良くないし何か起きてもう一度分解するのは気力が無いのでギアを検討して手配しよう


ここでギアを手配しないといけないのだけどノーマルFLHの1STギア比は3:1(2.9929:1)

ショベルFLHの全てのギア比は

1st 3:1 2nd 1.82:1 3rd 1.22:1 4th 1:1 になっているけど1stが大きすぎて3rdは4thに近い。

これを1stを2ndよりに3rdを2ndよりのギア比にすることで出だしで引っ張ることが出来、街中で2にしようか3にしようかと迷わなくて済むようなギア比に変更しようと思う。

1st 2.6:1 2nd 1.82:1 3rd 1.35:1 4th 1:1 に変更する。これを一般的にはクロスミッション化という。クロスはCROSSじゃなくてCLOSE(接近する)ということで、ショベルFLHのクロスミッション化といえば2ndギア比に1stと3rdを近づけるということ。


ショベルFLHのミッションのギア比を図で書いたらこんな感じ。なんで1stが3:1になっているのか。これはパレードでサイドカーなども引っ張るような状況を想定しているため。しかしフルドレスでもオプションパーツとか付けてなかったらさほど本体も重くないので2.6にしても問題ないだろう。(スプロケ比はF24R51/ノーマルF22R51)

ギアの選定は終了したが、国内入手するとギアだけで1stと3rdで5万オーバー。そんな予定外すぎて予算オーバなのでebayを小まめにチェックする。送料込みで安いやつを手配。3万くらいに抑えることが出来たε-(´∀`*)ホッ

Andrews 203375 1.35:1 3rd Gear Set for 4-Speed Big Twin
Andrews – 201145 – 2.60:1 1st Gear for 4-Speed Big Twin

この2種類を手配した



メインシャフトをスプロケ側からゴムハンマーで叩くと右側のベアリングとベアリングハウジングが抜ける。最初ハウジングも一緒に抜けると知らなかったのでベアリングだけ抜けている状態で次の作業に移った

3速ギアを押えているリテーニングリング。これを外さないとメインシャフトが分解できない


先端が曲がったスナップリングプライヤーをリテーニングリングの下に入れ込んで浮かして3速ギア側から何かで押えてリテーニングリングを溝から外す。これさえ外せばあとは分解していくだけ


本当はベアリングとベアリングハウジング一緒に抜いて、3速ギアのリテーニングリングを外せばよかったのだけど、間違えてこの時点でベアリングを抑えているナットを緩めベアリングを抜いた(ベアリングはギアプーラーを使用して外した)


メインシャフトもカウンターシャフトもギアケースから外すことが出来た。ギアではなくミッションから速度計を取り出している場合はここに速度計のギアが付くけどフロント取り出しの場合は加工の溝か、オイルをかき上げる溝が入っている。

シフターでシフタークラッチを移動させることでギアチェンジ出来るようになっている。メインシャフトはメインドライブギアのシールに砂が噛んだりして減っていることが多いが、これは大丈夫そうでよかった。メインシャフトはそのまま再使用する。


取り外した1st2ndギア。端面に文字があるけどギアに刻まれた文字ではない。え??とか思うけど、これ実はベアリング側の文字が転写されたもの。JAPAN NSK 数字 が転写されている。ベアリングはNSKのものが使用されていたようだ。

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seibi
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