ショベルとエボのコンペンセーター比較

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2015年11月のプライマリー周りの組立 ~コンペンセータ、クラッチ組立で記事にしたように、84からの薄いコンペンセータ(プライマリーケース内側、エンジン左に付いている)のスライドカムが虫食い状態になってたので、今は70年後期から83年までの普通のショベル用コンペンセーターを付けている。ヤフオク見てたら激安で、コンペン一式(エボ用)が出てたので落札した。
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エボ用のパーツカタログを確認してたので、スライドカム以外はショベルに兼用出来ないのはわかっていた。スライドカムだけ使いたいので、今回激安で落とせたのはラッキー。ということで何が違うのかまとめてみた。一瞬見ただけでは同じに見えるけど実は兼用出来ない。
真ん中は84~エボ初期のコンペンシステム。ショベル用と比べるとカップが無くなって、スライドカムと一体になっている。
これが兼用出来るスライドカム。エボ後期では83AとA改版されているが、型番が同じなので兼用できる。外径が大きくなり、スライド部分が面取りされている。
これがダメなほうのスライドカム。画像のように虫食いしている。電食で穴があいたのかなぁ??
右がA改版のもの。カムの先が円周上を削っている。
これはクランク軸にねじ込むナット。エボ後期のものは段が無くなっている。
これはシャフトエクステンション。エボ後期のものはスライド部が短く、根元が厚くなっている。
コンペンセータ自体の違い。カップの内側に仕込まれている皿バネの枚数は同じなようだけど、段の部分が短い。
エボ後期のコンペンセーターは穴が小さい。これはナットの根元に段が無くなったので、その径にあわしている。
ショベル用を追加して横からコンペンセータを。
コンペンセータースプロケットの違い。エボ後期は25歯と、歯数がひとつ多い。
コンペンシステムの構造。この状態では、スプロケットは自由に回転できる。
スライドカムを入れると、シャフトエクステンションのスライド部にスライドカムが入り、スライドカムとスプロケットはカム部で回転をつなげるようになる。
これにコンペンセイターを被せ、ナットで固定する。エンジンブレーキなどの衝撃、急発進時の衝撃が直接加わらないようにコンペンセイターがある。70年後期からは皿バネだが、それ以前は圧縮コイルバネだったりする。プライマリーがベルトならコンペンシステムは不必要。ベルトがコンペンセイターの代わりになる。
4/29修正 おやぢさんよりご指摘いただいた
「ベルトがコンペンセイターの代わりになる。」なりませんです! スタージスには、ゴムを使ったコンペンセイターが採用されてましたが、不具合(耐久性無し)が発生したのと、ベルトの耐久性に問題が発生し単年度で中止されました。ベルトに伸縮性が有るとかは、スポークホイールが衝撃を吸収するなどと同レベルですよ
です。
ちなみにYAMAHAでは、ホイールにダンパー機構を設けています。
というわけで、組み立てるとこんな感じ。
ショベル用のコンペンセーターが皿バネが多く、衝撃をより吸収出来るようになっているように思う。なぜ84から薄くなったのか。83後期から軽くなったフライホイール、リアの駆動がベルトドライブに変更されたことにより、皿バネの枚数を減らしても許容できるようになったのだろうと推測。(あくまで推測なので、本当のところはわからない)
調べる前はエボのコンペンシステムをそのままショベルに移植出来ると思っていたけど、エボ初期だけだったようだ。調べてみてわかったのでまとめてみた。
ブログ村のクリックありがとうございます。

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