オシロスコープを手に入れたので色々な点火モジュールの波形を観てみた
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こんな風に機器を接続してコイルに与える”電圧”の時間変化を測定した。
テスターは電圧の値はわかるけど時間変化はわからない。オシロスコープは電圧の時間変化が見えるようにできる。
モジュールはセンサーからの信号が与えられるとコイルに与える電圧をON-OFFする。センサーには3.7Vほどの電圧を与えればいい。
まずAC100V(家庭用電源)を12V電源に接続。12V電源はAC100Vを入れるとDC12Vが出るもの。それをモジュールとコイル、DC-DCコンバータに接続。
DC-DCコンバーター>PMWボードでセンサー信号の代わりをする。DC-DCコンバータでDC12VをDC3.7Vに変換しているので、PWMから出る電圧は3.7VのON-OFF
PWMは電圧をパルスで出す。出す電圧の割合とその周波数を調整できる。大学生の頃、論文書く実験で使ったことがあるくらいだけど、こんなのが2枚で1000円ちょっとで手に入るなんて・・・
92%はセンサーカップの切り欠きから計算。切り欠き以外は通電しているので、切り欠き分が8%くらいだったので92%設定
“70”は周波数を表している。1秒間に70回ON信号が出る。計算上8HZで960回転。25Hzで3000回転、44HZで5280回転になるけど、フロントとリアで点火するので88HZですと5280回転でフロントとリアの点火に相当するはず。
全体がわかる画像を貼っておく。参考までに(誰が参考にするのか興味津々)
最初に初期エボモジュールを測定。8ピンがつくように配線しなおしている。
コイルに通電している時間が短いのがわかる。下に大きく下がっているところで点火。逆起電力が発生しているのがわかる。
逆起電力の大きさはおおよそ400V。オシロのプローブを10倍にしてオシロのレンジを10Vにした。点火するたびに400Vがモジュールのスイッチにかかるのね。
次にエボモジュール1340ccFLTなんかのBIGTWIN用のPモジュール
通電時間が圧倒的に増えている。ON-OFF時に少し上にでるみたい。
Dカーブモジュールのスイッチング素子MOSFETを高性能のものに交換したデータ。ノイズが抑制されている感じ
スクリーミンイーグルのダイナモジュール。ダイナ2000Pの内部プログラムを変更したのがスクリーミンイーグルから出ていた。通電時間が長い。通電時間が長いとコイルに発生する2次電圧に良いのだと思うが、抵抗が大きければ効力は減る。このオシロでは”電流”が見えないのが残念。
と、オシロをもらってきたのでモジュールから出るON-OFF信号をコイルに与えて見える波形をまとめてみた。
点火を強くするには、電流をおおきくして1次コイルに流していた電流をスパッと切ることでプラグのスパークが強くなる。
フルトラはどの回転域でも安定した点火を得ることが出来るが、ポイント点火ではポイントが閉じてその瞬間にポイント接点に電流が流れて一次コイルに電流が流れ、次にポイント接点が開いたときに二次コイルに電圧が発生して点火する。
だが、上でもわかるように逆起電力が400Vも発生する。この逆起電力がポイント接点にアークを作るので、これを吸収するためにコンデンサーがついている。コンデンサーが完全にアークを吸収することが出来ないので、一次電流の瞬時の遮断が出来ないで緩やかに減っていく。低速回転のときはポイントの開く速度が遅いので更に瞬時のON-OFFが緩やかになる傾向が顕著になるため点火が弱い。
ポイント点火の場合、高速回転だと通電時間が短くなって点火が弱くなるがフルトラだとオシロで見る限り、高速でも確実にON-OFFしているし、通電時間も確保している。
というわけで、オシロを使ってフルトラ点火が高速回転でも確実にON-OFFしていることがわかった。
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